パッチテストとアナフィラキシ―ショックのご注意。
※ご使用の前には、必ず使用する商品でパッチテストを行ってください。
1パッチテスト
!アナフィラキシーの危険性
染毛剤(ヘアダイに含まれるパラフェニレンジアミン(PPD))によるアナフィラキシー(急性のショック症状で非常に危険)の症状は、激しい呼吸困難症状、顔・口唇・喉粘膜・喉の激しい痛み、咳、食欲不振を訴え、舌・喉・首のむくみによる呼吸困難(アナフィラキシー様の状態)、目に入ったり、眉毛やまつげに使用した時に、目が焼け付くような感じ、まぶたの腫れ、結膜の充血、悪くすると失明も報告されています。長期に使用した場合の慢性の影響として、白内障の報告もあります。
PPDは、少量の接触や飛沫の吸入で、接触性皮膚炎や粘膜の浮腫(むくみ)、結膜炎、鼻炎、気管支喘息など粘膜の障害を引き起こす場合があります。
!毛染めをする場合の注意点
大人の場合は染毛を繰り返すたびにアレルギー反応が強くなり、ある時突然症状が始まりますが、小児の場合は化学的な激しい刺激によって初めての接触でも鼻が詰まり喉が腫れたり、呼吸困難を起こしたりする可能性があります。
とくに、新生児や乳児の場合、鼻が詰まっただけで呼吸困難を起こす場合があります。自宅にヘアダイ製品がある場合、子供がいたずらしないように厳重に保管する必要があります。新生児や乳児が染毛剤をなめたり触ったりすることは避けなければいけません。また、染毛剤使用中に抱っこやおんぶをした場合、子供が染毛剤の付着した髪の毛をなめてしまう可能性がありますので十分注意が必要です。
アレルギーは、まず自分の体に異物が入ることから始まり、外から入ってくる異物に対して体を守るしくみとして免疫システムの働きで、体の中に抗体ができます。抗体ができた後で、同じ異物が体に入ってくると、今度は抗体がこれを撃退しようとし、アレルギーの反応が生じます。初めて毛染めをした時に何も起きなかったから、その後もずっと安全だということではありません。実際に反応が出るのは数年後という場合もあり、自分はアレルギー体質ではないと安心して毛染めをつづけていて、数か月、あるいは数年たってから苦しむ人も多くいます。施術者(美容師)の方も喘息やアレルギー反応が出た場合はマスクやグローブを必ず、着用してください。
ヘアダイに含まれるPPDは黒い色に染まるものほど多くなるため、白髪を染めようとする初老の方はとくに注意が必要です。この年齢は、化学物質で被害がおきやすい年齢でもあります。白髪を染める場合、ヘナアレルギーがなければ、植物であるヘナ100%の染毛剤をお勧めします。(KANKYO TV.netから引用)